ヌリノイエ

●設計事例の所在地: 
名古屋
●面積(坪): 
35
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

一部2階建てのほぼ平屋建ての住宅です。
柔らかな室内空間になるよう天井を湾曲させ、そのまま外観にあらわしています。
屋根と外壁を一体の塗装で塗り、雨樋や屋根工事を省き、コスト削減にもなっています。

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

敷地は、低層の住宅が連なり周囲が開けた高台の角地。 最初の施主へのヒアリングより、効率的な導線でありつつも、 大きな一繋がりの柔らかな空間がふさわしいと考えた。 平面的にはシンプルで機能的な間取りとしつつ、 奥に向かって緩やかに下がる敷地形状に合わせ、内部の寝室、水廻りのレベルを ダイニングより下げて配置。 そのため、将来は2室に仕切って使える上部ロフト空間も、 ダイニングから手の届くような高さに下げてレイアウト。 さらに、寝室と洗面のダイニング側に開閉可能な窓を設置。 これらの操作により、 建物のどこにいてもお互いの気配が常に身近に感じ取る事ができる。 北側棟付近にスリット状のトップライトを設け、 そこから差し込む光を室内の隅々まで拡散させる為、 天井を緩やかにカーブさせる。 柱や手摺、掘込まれたダウンライトや意匠照明の形状が、 天井ラインに同調し、柔らかな空気感を醸し出す。 施主は塗料の卸会社勤務であったため、 施主のショールームにもなればという意図もあり、 内部は空気を奇麗にする塗装、
外部は揺れに追従する防水性を備えた塗装、 を用い、その特徴的な建物形状を内外共塗り回した。

依頼者の声: 

室内は見通しの良い一体空間で、誰がどこで何をしていても気配を感じられるように工夫されている。天井の柔らかな曲線は体が包まれているような感じを覚え、上部の天窓から差し込む光が気持ちがよい。特にキッチンで料理をしていると、旦那や子供が他の部屋で何かをしていても気配が感じられ、個室に引きこもって会話が無い事も無いので良い。
また、寝室と洗面は扉で閉める事も可能。
将来的に子供が大きくなったら、2階を個室にできるように工夫されている。
男の子2人なので、大きなジャングルジムで遊んでいるかのように飛び回っている。

その他の画像: 

外観2

キッチンより

ダイニング

2階

寝室よりキッチンをみる

リビングより2階

リビングより2階、1階の寝室や洗面の奥の開口は閉める事も可能。

設計者

ユーザー 株式会社マッチ建築設計事務所 佐賀武則 の写真
オフライン
Last seen: 9年 10ヶ月 前
登録日: 2012-07-24 10:23